小児矯正・床矯正
下の前歯が変な所から生えてきた
「下の前歯が変な所から生えてきた」
そういう、心配をされるお母さんからの声をよく耳にします。永久歯が生え始める頃、歯並びを気にされて相談されることが多いです。
でこぼこの歯並びの原因は、歯が生えるスペースが足りないのです。あごの成長不足の結果です。歯並びはもちろん大切ですが、それよりも正しく使うことの方がもっと大切です。
歯を正しく使うことであごを含む顔が発育します。顔が正しく発育すれば歯はただしく並びます。大事なことは、咬むことが発育刺激になるのです。正しく咬むことで、顔が正しく成長するのです。
一般的な矯正の場合、永久歯が並ぶのを待って、永久歯を抜くことにより、できたすきまを利用して歯を並べます。
床矯正では、早い時期にはじめるため、成長期の永久歯は抜きません。抜歯すると萎縮した顔がもっと萎縮してしまうからです。委縮した顎を拡大して正しい顎の大きさに戻して、歯の移動を行います。
歯が並ぶのに必要なアゴの大きさに成長することの方が自然だと考えています。
一般的な矯正治療の場合70万円くらいかかります。
当院の治療システムの場合その半分程度になります。床矯正とブラケット治療を必要に応じて組み合わせます。
小児の場合、小学校2、3年生くらいから始める事が多いです。犬歯が生える前に始められるのがポイントです。その後永久歯が生えそろうまで矯正の管理をしていきます。
床矯正装置について
- 始めに検査を行います。
- 型取り後、約2週間で矯正装置が出来上がります。装着時に調整と取り扱いのご説明を行います。
- 食事の時、歯磨きの時、国語・音楽・英語などしゃべる授業のときは装置をはずします。そのほかの時間は出来るだけはめるようにします。寝ている時も装着します。
- 合計14時間以上装着できれば治療は可能です。この時間を下回ると治療が進まなくなりますので注意が必要です。
矯正治療の管理
- 使用状況をお聴きして、床装置の状態を調べます。
- 場合によって装置の調整をします。食生活や悪習慣についての指導をします。
- 虫歯と歯ぐきのチェックをして、歯石や歯垢をきれいに取ったり、歯ブラシの練習したり、フッ素を塗ったりします。
治療の流れ
step 1矯正診査
step 2治療計画説明
step 3矯正治療
step 4治療終了(保定)
成人矯正・マウスピース矯正
成人の矯正の場合は、前歯のみのマウスピース矯正 インビザラインgo を行っております。
透明なマウスピース(アライナー)を使った矯正治療です。
取り外し可能で、歯のお手入れがしやすく、目立ちにくいため矯正治療中である事が周囲に気づかれにくいです。
治療の流れ
- 症例評価
インビザラインgoで治療可能か口腔内写真を撮影し、簡易診断をします。 - 口腔内の型とり
- 治療計画説明
3Dの治療計画を用い、予測される歯牙の最終位置やおおよその治療期間を説明します。 - アライナーの装着
毎日アライナーを装着し、2から3週間ごとに新しいアライナーに交換します。 - 治療経過の確認
- 治療終了
治療終了後は後戻りを防ぐためリテーナー(保定装置)を使用します。